具体的な特性として
 ①強力で耐久性がある！
 ②軽量でかさばらない！
 ③水中抵抗が少ない！
 ④魚の品質向上につながる！
が挙げられます。

無結節網

❶ 仕入

 東レ(東レ株式会社)よりナイロン原糸を仕入れます。
 東レのタイ工場で作られた糸が、愛知県岡崎市の東レを経由し、会社に届きます。

➋ 撚糸

 網に使うナイロン糸の下準備として、ナイロン原糸を撚糸機にセットし撚糸します(下撚り)。それを糸巻きに巻き取ります。使用する糸の太さは、２号から16号です。
 撚糸した(下撚り)糸２本を１本にそろえて、再度撚糸します(上撚り)。１本の糸にして糸巻きに巻き取ります。
 上撚りのかかった糸を、経糸(縦糸)用と緯糸(横糸)用に糸を分けます。

❸ 整経

 撚糸した経糸(縦糸)を必要な本数をそろえて整経機で巻き取ります。
※整経とは···
 縦糸の必要な本数・長さ・張力などをそろえることです。
 1度の巻取りは4反分(1反＝150.1m)、余分も必要なため、最終的に800ｍ近く巻取ります。
 製造する網の幅は50cm、75cm、1mの3種で、網目は50cm中に38本入ったものから280本入ったものまで、1mm単位で製造します。

 (例:130経＝50cm中130本の経糸が入っているという意味。)

❹ モジ網織機

 整経が終了したものを織機にセッティングし、織り上げていきます。
 ２本撚り合わせてある経糸の撚りを、それぞれ戻したところへ緯糸を通し網を織ります。
 網目は正方形で、網目の大きさは1mm単位で歯車を調整し整えます。当然、網目の大きいものより、細かいものの方が使用する糸も多いため製造に時間がかかります。

❺ 検査

 織り上がった網の糸が切れてないか、目がずれてないか、不良糸がないかを確認・検査をします。

❻ 樹脂加工

 ナイロン糸のままだと引っ張っただけで糸がずれるため、目がずれないよう、樹脂を吹きかけ、乾燥させる熱加工をします。
 樹脂には顔料が混ぜて有り、同時に網に着色することができ、この樹脂加工によって網の強度が保持されます。
 網の硬さは用途に応じ、普通タイプとソフトタイプの２種類あります。

❼ 検査

 加工終了後、再度検査をします。

❽ 梱包･出荷

 製品を出荷用梱包紙に包み、出荷に至ります。